第13章 緑からの指令
玄関に入り、弟者と共に大きな声でただいまー
というと
おついちがリビングから現れた。
「おかえり。」
「ちゃんとケチャップ買ってきましたよ!」
「ありがとう。……ところで君たちはいつまで手をつないでいるんだい?」
おついちに言われて弟者がハッとした。
ずっと手をつないで歩いていたのでなんの違和感も感じていなかった
「あちゃ。気づかなくてごめんね。ちゃん。ずっと手をつないでて歩きにくかったでしょう?」
弟者の言葉には首をかしげながら
「弟者さんの手、おっきくて暖かいので私、大好きです!だから、大丈夫です」
少し恥ずかしそうに言う彼女に
彼は嬉しそうにほほ笑んだ