第1章 出会い
さっきまで来ていた服は洗濯されているらしい
脱衣所においてある洗濯機が動いてる
服を着替え、脱衣所から出ると言い争う声が聞こえた。
「訳は分かったけど、ここに置いておくわけにはいかないよ!?ただでさえ危ない仕事してんのに!動物を飼うのと訳が違うの!わかってる!?」
弟者さんとは、違う声だ。
扉を開けると、弟者さんと後二人
青い髪の人と緑色の髪の人がいた。
「あ、あの、お風呂ありがとうございました。」
声をかけると、気まずそうに弟者さんがこちらに近寄ってくる
「さっぱりした?」
「あの、助けてくれてありがとうございました。お洋服が乾いたら、私、帰ります。」
帰るところなんてないけれど
迷惑になるくらいなら、あの路地裏に戻ったほうがいい
私の言葉に、弟者さんと緑色の髪の人が驚く
「お家、あるの?」
「……ないです。けど……何とかしてみます。」
「なんとかなるの?」
きつい口調でそう聞かれる。
すぐに返事ができなくて、つい黙り込んでしまう
「あぁもう!」
緑色の髪の人が頭をがしがしとかく
「わかったよ!面倒見よう!ただし、一つ条件がある!働かざる者食うべからず明日からジャンジャン働いてもらうからね!」
「……いいんですか?」
「連れてきたのは俺たちだしな。いいんじゃねぇか?」
とここでようやく青い髪の人が口を開いた
「そうと決まったら飯だ。おっつんピザ頼もうぜ」
「はいはい。もう好きにしてくれ」
ご飯を食べている間に、自己紹介をしてもらった。
青い髪の人は兄者さん。
ここのボスで、弟者さんのお兄ちゃん
緑色の髪の人がおついちさん。
お家のことはおついちさんが全部やってる
とりあえず、私は明日からおついちさんのお仕事を手伝うことになった。
その夜、私は弟者さんと一緒に寝た
「すぐに部屋を用意するから少しの間だけ俺と一緒に寝ようね」
って弟者さんは言っていたけれど
誰かと一緒の寝るのは久しぶりだったので中々寝付けなかった