第13章 緑からの指令
「ちゃん!」
いつになく真面目な表情でおついちが名を呼ぶ
「ハ、ハイ!」
「君に頼みたいことがある……これは重大なmissionだ」
異様にいい発音でおついちがそういう
ゴクリ。と彼女は生唾を飲む
少し、間が開いた後に
おついちが口を開く
「…………おつかいに行ってくれ」
「……はい?」
彼の話を聞くと、つい先ほど買い物に行ったらしいのだが、ケチャップだけ買い忘れてしまったようだ
「お昼ご飯はチキンライス……。よって……ケチャップがないと……」
「……ないと…?」
少し間があいてから
「大変なことになる」
緑色の髪をした彼はいたって真面目に
に話をしていた
「語彙力なさすぎだろ」
仕事をしながら聞いていたのか、兄者が思わずツッコミを入れる
「じゃあ、兄者が行ってきてよー。もう食材を炒めはじめてるから私はいけないんだよ。昼間だけど、ちゃん一人で行かせるわけにもいかないし」
「悪いが俺は今大事な仕事中だ。他を当たりな」