第11章 子守唄
が寝静まったころ
3人は会議を開いていた
「つまり?あの夫婦の娘がちゃんってこと?」
一通り話を聞いた弟者が
端的に話をまとめる
「かもしれないっていう可能性の話だよ」
とおついちが返す
あの後、兄者とおついちで調べてはみたものの
有力な情報は得られなかった
「一人娘だしな。必要最低限の情報以外はクライアントにも提示しなかったそうだ。おかげで向こうさんも子供の顔を見たこともなければ声も聞いたことがないときた」
3人は眉間にしわを寄せて考え込む
「もう。ちゃんに聞くしかないんじゃないかな」
弟者が口を開いた
「……それはそうだけどさぁ」
BAD IDEAじゃないか?
と兄者が首を横に振る
「でも、このまま考えていても答えが出ないのは2人もわかってるでしょ?」
ぐうの音も出ないのか
2人は顔を見合わせる
「俺が明日ちゃんに聞いてみるよ。大丈夫話してくれる範囲で聞くからさ」
しばらく、沈黙が続いた後
兄者が口を開いた
「……わかった。」
「兄者くん?いいの?」
おついちが慌てて兄者に問う
「俺たちの中でと一番仲がいいのは弟者だ。大丈夫。きっとなんとかなるさ」
兄者がそういうなら……
とおついちも弟者に任せることにした