第10章 青の弱点
「あ、兄者さん……」
パソコンを打つ手をとめ
兄者がを見る
「ん?どうした?」
「その……動物飼うのどうしてもだめですか…?」
弟者に言われた通りにウルウルとした目で兄者に
お願いをする
一瞬。間が空いてから
「………何匹だ?」
と問われる
「…へ…?」
「子犬だろ?何匹欲しい?」
後ろでは弟者が爆笑しながらソファをバシバシ叩いている
「ひぃー…もう無理。ちゃん面白いもの見せてくれてありがとう」
お腹を抱えながら、弟者がそう言う
「弟者てめぇ…………」
「待って兄者!!俺ケガしてんだよ…!?」
容赦なく兄者のヘッドロックがきまる
その様子をポカーンと見ているの横でおついちが
「兄者もちゃんには弱いことがこれで証明されたってわけね」
ウィンクをしながらわたしの頭を撫でる
「弱いって……私、そんなに強くないですよ?」
「あはは。まぁ、そのうち分かるよ」