第10章 青の弱点
「普段と違うところもいいけど、やっぱり我が家が一番だ!」
家について早々
弟者がソファに飛び込む
「こら!貴方まだ骨くっついてないんだから暴れるな!」
おついちの注意は彼には届いていないだろう
テレビをつけると
に向かって手招きをする
「ちゃん。おいで」
がソファに近づき弟者の隣に座る
テレビではかわいらしい犬の赤ちゃんがひょこひょこと
母犬の後ろをついて歩いている
「かわいい……!」
「ちゃんは動物好き?」
「はい。大好きです」
「そっか。俺もね動物好きなんだ」
二人で飼うならどの子がいいか話していると
兄者が後ろから
「動物は飼わねぇぞ」
と一言
「わかってるよ」
弟者は頬を膨らませながらそう返した
そうしてとまた話を始めようとしたとき
「いいこと思いついた。ねぇちゃん」
悪戯っ子のような笑みをうかべ
耳打ちをする
「そんなことできませんよ!?」
「いいからいいから。」