第8章 日常が壊れた日
「起きて!!!目を覚ましてよ!!」
ゆっくりと目を覚ますと
赤い髪が私の額にかかる
「弟者さん……?」
「よかった!生きてた…!」
ふと周りを見ると
兄者とおついちも安心した顔でこちらを見つめていた
「助けに来るのが遅くなってごめんね。さぁ、家に帰ろう」
弟者がを抱きかかえようとするが
うまく力が入らないようでうんうんうなる
「馬鹿かお前そんな怪我で持ち上げようとすんな」
「そうだよ弟者くん!あんた腕折れてるでしょ!?」
よく見ると3人とも服がボロボロだ
「ごめんなさい…私…何もできなくて…」
「謝らなくていいんだよ。」
「お父さんと、お母さん…助けられなくて…ごめんなさい……」
涙を流しながらは
ただただごめんなさいと繰り返す
そんな彼女に3人はかける言葉が見つからなかった
15分ほどたってからメロやんがきて
と弟者を車に乗せ
軽度のけがで済んだ兄者とおついちは乗ってきたトラックで
病院へ向かった