第6章 不覚
「知らねぇつってんだろ!?」
誰かの怒鳴り声で目が覚める
が、はすぐにその声がメロのものだと気づいた。
「……誰かいるのかな…」
すると突然
荒々しく扉が開かれた
「見つけたぞ!」
一人の男が叫んだのと同時に数人の男が入ってきた
……また銃だ
「てめぇら!その子に指一本でも触れてみろ!容赦しねぇぞ!」
異常な事態にメロやんに近寄ろうとするが
大柄の男にそれは阻止された
「畜生!離せや!!」
「いやだ!離して!!」
思いっきり暴れるが、大男はびくともしない
「メロさん!!メロさん!!!」
泣きながら大声で叫ぶ
すると銃を持った男が
メロやんの頭に銃を殴りつけた
「やだ!!やめて!!メロさん!」
思いっきり手を伸ばすが
その手すら遮られ
は連れ去られてしまった。
「クッソ。待ちやがれ!」
すぐに店の外に出たが時すでに遅し
を乗せた車はもう見えなかった。
「まずい」
頭を思いっきり殴られ
視界がグラグラと揺れていたが
とりあえず連絡をしようと
メロやんはフラフラになりながら
店の中へと戻った