第4章 喧嘩するほど
何故こんな時間に庭にいるのか疑問ではあったが
早く二人に洋服を見せたかったは
兄者と共に庭へと続く廊下を進んだ。
すぐに白いドアが見えてきた
兄者さんがそのドアを開くと
素敵なお庭が……
なんて考えていたは目の前の光景に
唖然とした
庭では砂埃が舞い
その中心では弟者とおついちが言い争いながら
格闘している
「あ、兄者さん……?」
「おーやってるやってる」
「止めなくていいんですか……?」
一体何がどうなったらこんなことになるのか
にはさっぱりわからなかったが
とにかく、やめさせてくれと兄者に頼む
「双方!やめ!!」
と兄者が大声でいうと
弟者とおついちの動きがピタッと止まった。
「なんだよ兄者。今いいところだったのに!」
「そうだよ!もう少しでこいつを……」
とおついちが言いかけたとき二人の視線がこちらに向く
「ちゃん!その服かわいいね!」
「とっても似合うじゃないか!」
そう言いながら泥だらけの二人がこちらに近寄ってくる
「ありがとうございます。ところで…なぜこんなことに?」
というの問いかけに二人は
なんでだっけ?
と顔を見合わせた
「お前らなぁ……」
と呆れ顔の兄者
その様子がなんだかおかしくて
はつい笑ってしまった