HUNTER × HUNTERに無理やり転生してみた
第1章 行きたいから行くのだ!
自宅
お酒の缶を煽りながら唐突に私は思った。
いい大人、女子同士の宅飲みで、男の話でも未来の話でもない!仕事の愚痴だ!!!もう働きたくない!!!引きこもりニートになるかとか、宝くじ当ててぇとか!!!。
あーぁ。HUNTER × HUNTERの世界にトリップしたい…でも1人じゃぁ寂しいし、生き残れる自信が無いので…
よし!そこの友人を巻き込もむか。
「よし、友よトリップしようぜ?ってかするよね?もう嫌だ!働いて終わる人生なんて僕は嫌や!!!HUNTER × HUNTERの幻影旅団の中にトリップすんぞ!ってか寂しいから着いてきて!!!!!LETS一緒に旅団ライフ!!」
同じく酒を煽ってた友人はぶふっと吹きそうになりながら、慌て始めた。
「えっちょっおま、落ち着け?えっ?トリップ…?!旅団とか死ぬ気しかしないのだが…!?!?!」
構うものか僕はトリップしたいのだ!
「大丈夫!かみさまくおりてぃーとかいうのでなんとかなるさ!酔った勢いだと思って前世の記憶諸共消してしまおうぜ♥」
こーゆうのはテンプレで神様が何とかしてくれるはずさ!大丈夫大丈夫生きれる生きれる!とパソコンで異世界トリップの資料を漁り始める僕。その後ろで友人が叫んでいるがそんなの知ったこっちゃない。
「おいこらふざけんな!!!なにが消しちゃおうぜ♥だ!お断りだね!だいたい旅団に行ったって私生き残れる自信ないのだが???死にに行くのはいやだぞ!それに私は主人公枠が好きだ!!!それにそれはトリップじゃなくて転生じゃないか!」
友人はレオリオが好きらしいが、そんなのどうにでもいい!
「はぁー?お前虫嫌いの癖?主人公達といたら嫌でも接触するけどいいんですかい?」
「無理でしたわ。ごめん」
友人はスっと真顔になり黙った。こういう時はお互い聞かなくてもわかる暗黙の了解で、友人は僕に任せてくれるらしい。
なぜ虫かと言うと、友人は虫が大の苦手で、以前出掛けた際に出くわした時など、びっくりした友人とぶつかり見事に2人とも転んで私が怪我をしたのだ。
「せやろ?なら黙って旅団に入ろうぜ♥キャラデザよろ♥」
「仕方ねぇなぁ…」
無いとトリップしたとき今のままだろ?せっかくだから可愛くきゅるるるんっ♥って感じで!と紙とペンを友人に渡しながらウインクをする僕を冷たい目で見たあと、友人は机に向かってくれた。