第6章 落ちる[沖田side]
『沖田隊長!!』
どれくらい眠っていたのだろうか
アイマスクをずらしてみれば目の前には俺を見下ろす大石がいて
『もう夕方ですよ』
起き上がれば外からの夕日が部屋全体を橙色に照らしていた
あー…最悪だ。完全に時間無駄にしちまった。
「おいメス豚、もうちょい早く起こしやがれ」
『無理言わないでくださいよ!私だってついさっき書類整理終わったとこなんですから!』
「ヘェ、もう終わったのか」
『私はやりだしたら早いんですよ、隊長と違って』
「へー、んじゃ今からコンビニ行ってジャンプと焼きそばパン買って来い5分以内に」
『はぁああ!?何で私がッ』
「今朝俺の顔面に頭突きした奴はどこのどいつでィ」
そう言ってニヤッと笑うと大石は悔しそうに俺を睨んだ
『…だから私書類整理やったじゃないですか!』
「何言ってんでィあれは元からお前の仕事だろ。罰でもなんでもねーや」
『ぐっ!!鬼畜!ハゲ!』
「今ので3分以内に変更~…
ハイいーち、にーい…」
『ちょ、ぇえ!?わかりました行きますって!』
慌てて部屋を飛び出して行く大石の後ろ姿を見つめた
「ほんと…バカだねィ」