• テキストサイズ

星の砂✩【銀魂】

第24章 計画は大抵計画通りにはいかない【真選組女中編④】


「今回の任務、行くのはお前と総悟だ」

ええええ!??

『ふ、副長!それは駄目です考え直しましょう!!』

「いや何でだよ」

私の言葉に副長は眉間に皺を寄せる

『何でって…ほら、やっぱりこういうのは私より山崎さんの方が適任かと…!』

「さっきまで目ェ輝かせてた奴が何言ってやがる…つーか野郎同士じゃ意味ねェってさっきも言ったろ」

『では杏子ちゃんに!』

「何でそうなんだよ、お前1番隊に戻りたくねェのか?」

『そ、それは勿論戻りたい!…ですけど…』

言いながらチラッと沖田隊長の方を見ると彼は私と目を合わせようとはせず、眠そうに欠伸をしていた


む、無理だ!…
確かに1番隊に戻れるのは嬉しいし戻れるならどんな任務でも引き受ける覚悟はある…

だけどいきなり沖田隊長と2人きりの任務は気まず過ぎる!!

『あ、あの…というかそもそも何で私と沖田隊長なんですか?』

「歳が近ェから」

それだけ!?

『副長!歳が近いからってだけで決めないで下さいよ!そもそもどうして歳が離れてるとダメなんですか!?歳が離れてたらデートしちゃいけないなんて決まりないじゃないですか!そう…本当に大切なのは年齢じゃない、互いに気持ちが通じ合っているということですよ!!』

「いや何の話だよ!」

立ち上がり熱く語る私に副長がツッコミを入れる

『それに…私にはこの任務をやり遂げる自信がありません』

言いながら俯く私に副長は少し真剣な顔つきで言った

「さっきも言ったろ、失敗出来ねェって…」

『え?』

「一か八かの任務じゃねェ、誰にでも務まるもんじゃねーから指名してんだ」

誰にでも…務まるものじゃない…?

「自信が有る無しは問題じゃねェ、要はお前にやる気があるかないかの話だ」

『…私は…』

「結衣、お前はこの任務…やるかやらないか…どっちだ」

そう言った副長の視線はまるで私の気持ちを見透かしているかのように真っ直ぐで力強いものだった

『…やります、私。

やらせて下さい!』

意を決して同じように副長を見つめると「任せた」と言って彼は再び煙草に火をつけた
/ 300ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp