第14章 魅惑、誘惑?
*陵side*
あー…早く放課にならないかな…
俺は頬杖をついてボーと前を見る。
「えー…では、文化祭でクラスの出し物、何かやりたいものある人いますか?」
今は学活の時間で、文化祭の出し物を決めている。
…どーでもいーわ。テキトーに決めて早く帰りたい。
「では、班で話し合って意見を出してください。」
「何にするー?」
「準備が楽なほうがいいよね」
それぞれ班で話し合いが始まった。
「秋元くんは何がいい?」
「俺はなんでもいいよ」
「えー、その意見は困るなぁ」
川上が眉を下げて笑う。
あの帰りにあったことは、まるでなかったかのように川上は普通に接してくる。
まあ、あんま気にしないとこう。
俺らは続けて話し合いをした。