第14章 魅惑、誘惑?
パチン パチン
多いな、これ…
ボーとしてると
ブスッ
「痛…っ!」
俺は指に刺さった針をすぐに抜いた。
いてぇ…
「大丈夫?」
「ああ、血はでてるけど」
「はい、コレ」
川上は絆創膏を差し出してきた。
絆創膏…女子力高ェ…
「ありがとう」
受け取ろうとすると、
「つけてあげる 」
「え」
川上は絆創膏の紙を剥がし、俺の指に絆創膏を巻き付ける。
川上の細い指が俺の指に絡まる。
「ん、はいできた」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
川上が俺を見て微笑む。
「よし、作業続けよっか! 」
俺らは再び作業を始めた。