第13章 転校生 ~理沙、ライバル現る!?~
「……」
「……」
「陵…?」
「……」
__放課後。
陵に「来い」と言われ、手を引かれたまま、帰り道を歩いている。
「陵…」
「……」
話しかけても無視。歩いているというより、早歩き。
……ん?
ここ…
「陵の家?」
ガチャッ
陵は私の手を引いたまま、家のなかに入り、二階へ上がった。
そして陵の部屋へ。
ガチャリッ
部屋のドアを閉める陵。
手をやっと離してくれた。
「どうしたの?」
「お前さ…俺のこと好き?」
少し眉間にシワを寄せる陵。
「え…好きだよ。」
「じゃあさ…」
?
「なんでどれくらい付き合ってるのか言えないんだよ。」