第12章 暴風警報発令しちゃいました。
『…理沙ちゃんって兄弟とかいる?』
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『……は?そんだけ?』
真剣な表情をするから なにかと思えば…
『真面目な話なの!』
『まぁ…兄がいるけど。』
『名前は?』
『えーと…確か』
……あれ?なんだっけ…
『か、か、かい…何とかだった。』
彼女の兄の名前忘れるとか記憶力なさすぎだろ俺。
『海斗?』
『あ!そーそー、海斗…さん(一応さん付け)なんで知ってんの?』
『やっぱりあの海斗なのかしら…でも…ブツブツ』
『?』
深刻な顔をして何やらブツブツと呟いていた。
……あんな深刻な顔をした麗華は初めてみた。