第2章 本性
~昼休み~
『聞いてよ!美嘉ちゃん!!』
『はいはい、何?』
『あいつ、全然王子様じゃない!!』
『あいつ?…ああ、秋元くんね。だから言ったじゃん。女の勘は当たるって。』
『うん…ほんっと俺様でうざい!!見てよこの登録の仕方!!』
私は美嘉ちゃんに強引にスマホの画面を見せた。
『“秋元陵様”…ぶっw』
美嘉ちゃんは吹き出した。
『笑い事じゃないよ!しかもメール返信しなかったからって、お仕置きに…』
いや、言わないとこう…
『お仕置き?』
『何でもないっ////』
『まあ、いいじゃん。付き合えば。』
『や、やだよ!あんな変態なやつ…////』
さっきのことを思いだし体が熱くなった。
『ふふ、面白くなってきたね…』
『え?』
『何でもなーい』
いつもクールな美嘉ちゃんが無邪気な子供のように笑っていた。