第2章 本性
『とにかく!私はあんたと付き合わないからね!!』
『いいよ別に。これから俺のことを好きにさせればいい話だし。』
『…は?』
『お前のことはあきらめない。欲しいものは必ず手に入れる。それが秋元陵!!』
『ドヤ顔でいわれても…』
私は軽く引いた。
『ほら、ケータイ貸せ。』
『なんで?』
『いいから!!』
秋元くんは自分のスマホと私のスマホで何かしていた。
『はい、メアド登録しとい…』
『いらない。』
『即答かよ!!』
そこには堂々と“秋元陵様"と登録してあった。
『俺帰るわ♪』
チュッッ
『!?////』
でこにキスされた。
『家帰ったらメールしろよ!!じゃあな』
やっと帰ってった…
『それと!!』
また来た。
『俺のこと陵って呼べよ!俺も理沙って呼ぶから!!』
『ん…じゃあね。』
教室に一人取り残される。
『帰るか…』
外に出た。
“女の勘は結構当たるよ”
美嘉ちゃん…その通りでした。
女の勘をなめていた私がバカでした。
反省しながら空を見上げた。