第2章 良い子の話
□良い子の話
忘れられない人が居ます。
きっかけはありがちで
少し忘れられない人を忘れるため
誠実なあの人と
正反対な貴方を選んで
私は直ぐに夢中になった。
全部渡してしまいたいと思った
本当に楽しかった
本当にクソみたいな人で
短気で喧嘩腰な癖に優しい人だった
いつもは喧嘩ばかりで
結構周りに説得されて
確かなそうだなと、半ば無理矢理
どうしてもない気持ちに終止符を打った
何度も連絡くれたけど
現実なんてそんなもので
結局もう終わってしまった
けれどそれから何度塗り替えても
何だかしっくりこない
素敵な人は沢山いたし
誠実な人も沢山いた
けれど、私には貴方が1番しっくりきた
私の見た目はいわゆる清純派
貴方の見た目はいわばヤンキー
背が高くて顔こそかっこよかったが
どこからどう見ても素行が良さそうには
到底見えなかったな。
本来嫌いなタイプなのに
血迷って選んだ貴方が
何だか私にはピタッと来たの