第10章 ヤナギ2(??前提ジャック)
隙間なく密着し、ずっしりと体重が落ちてきた。
息苦しいのに、それがすごく暖かくて嬉しい。
そのまま腰を動かされると、お腹の奥の疼いているところに丁度当たって気持ちいい。
「あぁ…そこ、そこ、もっと…っ」
気付かないうちにはしたない言葉が勝手に漏れてしまっていて、慌てて口を手で隠した。
「堪えるな、言ってくれ…」
「はっ、あぁっ…!そこ、きもちいいの…もっとついて…っ」
両足を抱えられるとさっきより深く貫かれる。
「ひう…っ、あああっ!!
だめ、はげし…、い、いっちゃ…っ!!」
悲鳴に近い声が自然と上がってしまい、ぎゅっと中のモノを締めた。
チカチカと目の前に星が見えるような感覚。
ジャックくんは震える私を改めて抱き締めると、苦しそうに欲を吐き出した。
「ぁあああ!!!」
先端がどくんと膨らむと、達したばかりのそこにヒトのとは少し違う強い刺激を与えられる。
びくびくとまた私の身体が受け入れながら跳ねた。
「あっ、あっ……」
気持ちよくてただただ声が出る。
今までとは違い、終わってから謎の満足というより幸福感があり、身体がほかほかしている。
こんなに丁寧にシャワーしてもらったのも、いつ以来だろうか。
「終わったぞ、髪、拭けるか?」
「あっ!うん!だ、大丈夫!!」
恥ずかしくてタオルを奪うように受けとるとベッドルームに戻ろうとした。
小鹿のように脚が震えているのを忘れていて、私はそこで前のめりに倒れた。
「無理させて、すまねえ…」
「ぜんぜん、きにしないで!」
抱き上げられ、優しくベッドに戻される。
「…………」
ジャックくんは改めて謝ってくれる。
でも、彼が悪いわけではないから…。
気にしないでほしいと伝えた。
ペンを見ると濁りは綺麗に消えている。
よかった、と安心して書類にサインした。
「あの、ジャックくん、優しくしてくれてありがとう…。
嬉かったな……」
やっと振り絞って言うと、耳まで赤くなりそうな勢いで彼は赤面して、書類を受け取ると走って帰っていく。
心のどこかで、また来てくれたら嬉しいな、と思ってしまった。