第9章 クロユリ5(五条悟)
本能が欲しがるように中のカタチをぎゅっと絞る。
「…っ、ほんと、相性も最高」
「うぁあっ!?だめ、だめっ、まだ、あっ!」
達したばかりなのに、お腹の奥がまだ痙攣しているのに、私の弱いところをぐりぐりと弄られ、片手で芽を刺激され、上ずった声が堪えられずにいた。
「はぅっ、うっ、く……っ!!」
息を止めて次の波を受け入れると、繋がったところから果てた証が床に水溜まりを作ってしまう。
恥ずかしいのに、拒否することすらもう出来ない。
「るるといると、理性が飛ぶんだ。
ここにいてほしい、閉じ籠めたい、独占したい、何万回でもこうしていたい」
中にどくどくと吐き出される感覚がする。
ぎゅっと抱き締められ、愛しさのあまりにそれをし返す。
嬉しい。
それと同時に、言われた言葉が少し怖くもあった。
私はここで狂っていくのだろうか。
「は、あっ……」
ずるりと逞しいモノが抜ける感覚すら気持ちいい。
脚が震えている。
ソファに下ろされて、先生がまたキスする。
もうお仕事に行く時間だし、仕方ない。
寂しさをしまって、見送ろうとした。
先生は立ち上がると、お迎えをお願いするのか電話をかけていた。
「伊地知ごめん、明日行く」
「!?」
「そんな寂しそうな顔されたら、もう一回くらいじゃ抑えられなさそ」
(明日私も謝らなきゃ……)