第3章 冨岡義勇 (R18) □ 義勇痩せ我慢する
□義勇痩せ我慢する
「夜の熱情を共に学びましょう!」
『…嫌だ。』
物凄くハッキリ誘いキッパリ断られる。
これを今まで何回。いや何百回繰り返したか。
義勇さん貴方はいったいどうすれば
私を抱いてくれるんですか?
「……仕方ないですね。」
『…おい。……それはなんだ?』
姫華の手には謎の黒い紐。
それをビンっと強度を確認するように
何度も伸ばしながらジリジリと近寄ってくる。
俺はそれで…多分叩かれるか…縛られるか…
「結婚して…初夜すらも何も無く過ごし、
枕を濡らして早1年。覚悟なさい!冨岡義勇!」
何か言ってるが聴き逃したっ!!!
いやしかし、どちらにしてもおかしい!!
どちらにしてもとても嫌だ!!!!
おれはそういう趣味はないっ!!!!
そんな事を考えていたら目の前には
ニヤリと笑った姫華が居た。近い。
『…まて、おかしいぞ。それは……ちょっ!』
姫華は武術にたけている。
刀無しでは…どうにも勝てそうにない。
必死に言葉で伝えている(つもり)が、
押さえつけられる力が尋常じゃなく
俺の抵抗など関係ないと体を縛り始める。
何でそんなに縛ることに手馴れているんだ!!
「問答無用っ!!!」
『………嫌………だっ!!』
朝勃ちは確認してるので
不能では無いでしょうっっ!!
そんな色気の無い言葉を叫びながら
結局義勇は姫華に縛り上げられた。