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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第2章  宇髄天元 (R18)□俺に抱かれる派手フラグ



「…こうやってお風呂入れば……
男の人は触りたくなるって……
指南書に書いてあった…………の。
誘い方何て分かん…無いしっ……。」

今度は手で顔を覆い泣き出してしまう。
いや、めっちゃ触りたいけど痩せ我慢だ。

それより、よく考えれば分かったのにな。
俺……何で気が付かなかったんだろう。

あの吐き捨てるよな言い方も。
やけに元気にする所も口が悪くなるのも。
こいつがいつも恥ずかしい時や誤魔化す時にする
態度じゃねぇか。お前も初めてなんだもんな
何も思わないわけないよな。


宇『姫華ごめんな?
俺もどうしたら良いか分かんなかったんだ。』

「ここまでさせて何だけど…無理しないで。
そういうのに慣れてる天元が、困るんだもん。
……誰でも良い訳じゃないもんね。ごめん。」


そんな顔しないでくれ。
確かに誰でも良くないけど、
というかそもそも姫華以外に興味ねぇし。
……ちゃんと言うか。かっこ悪ぃけど。


宇『………慣れてねぇよ。』

「……嘘つき。」


無理してバレたらもっと最悪だ。
派手に引かれっかなぁ…。キモイよな。
けど…言わねぇとな、仕方ねぇよ事実だし。


宇『引かれるの分かってて言うけどな。
俺は…接吻すらした事ねぇんだぞ。』

「揶揄ってるの?」

…分かるその気持ち自分ですらわかるぞ。
けど残念ながら本当なんだよな。これが。


宇『聞いてみろよ。派手に本当だから。』

胸元に抱き寄せて、耳を付けさせれば
まん丸に目を開いて顔を赤くさせる。
どくどくと驚くほど波打つ心臓。
自分の耳にまで情けなく響いてくる。


宇『情けねぇ位…派手にうるせぇだろ。
ちなみに太ももに当たってんのも何か分かるよな。』

「……うん…ごめん。/////」

宇『もう風呂上がるぞ。痛てぇから……。
布団……行くぞ。』

そのまま抱き上げれば
ぎゅっと抱きついたままコクリと頷く。
お湯で隠れていた身体が見えて、
どうしようもなくクラクラする。

感触 匂い 表情 。
全部が派手に俺好みだ。

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