第27章 不安と過去とそれから未来

し『………。』(しょぼん。)

「う、うーん。…よし！！しのぶおいで？」



とりあえず天元もひっぺがされたので私の身体は一応空いている。…とは少し悩みつつも両手を広げしのぶを誘うと、しのぶはノロノロと近寄りスッポリとの腕の中に収まった。




「しのぶも昔話聞いてみる？
あんまり心地いい話では無いけど…。」

し「私だって…の全部知りたいです。」

「あ……そ、そこも聞いてたのね。
うんうん。……よし、なら聞いてもらおうかな。」




あ、コレ本当に全部聞かれたのね…。と思いつつも”自分の事をを知りたい”なんて可愛い事を言われは口元を緩めながらしのぶを撫でる。



宇「………俺も知らねぇんだよなぁ。
なぁ、駄々こねないとソレして貰えねぇの？」



天元はそんな2人を見て__ツンツン。と寝転がりながらの腕を優しくつつい口を尖らせている。


「……んーっ。天元、酔っ払うと可愛いねぇ。」

宇「別に酔ってねぇよ、膝かせ膝。」


予想外に可愛らしい反応にデレデレしたがしのぶを抱きしめたまま横にずらして、ご所望の膝を差し出すと天元の頭がソコにポフンと乗った。

”あー、幸せ。”と。可愛い2人を撫でながらご機嫌になったの頭の上からスッと酒瓶が現れた。