【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
実「……。」
「………ん?」
情けない、格好がつかない。
それでもどうしても、この口から聴きたい。
実「お前は何で何時もそんなに優しいんだ。」
また、やらかした。俺はそう思った。
結局の所、俺はいつもの優しさに甘えて
自分の欲を押し付けるように駄々を捏ねる。
「そんな優しい顔して何言ってるの…。」
こんな時でもはへにゃりと笑ってみせる。
実「……どうやりゃ。お前みたいになれる。」
「………へ?私みたいに?」
どうやったら、少しでもの様に他人を考えられる人間になれるのだろうか。
実「………俺は…乱暴すぎるし行儀も悪ィ。
不器用だし……良いとこなんて丈夫な所くれェで。」
自傷めいた言葉がどんどん溢れ出てくる。
それなのに最終的には語りたくないであろう過去を無理矢理にでも聴きたいと俺は思っている。
実「……あいつらと違って…俺は。
良いもんなんて………何も持ってねェ。」
俺の周りにいる人間はやたらと心根が良い。
きっと俺と同じように知りたいと思っても、上手な聴き方をするんだろう。
こんな時、胡蝶なら話しやすい様に誘導するだろうし、煉獄なら素直に心の内を伝えてきっとは安心して話すだろう。
宇髄なら優しく甘やかして自分のせいにしの言葉をひきだすだろうし、柚樹さんは無理矢理話させてその後ソレを後悔にならないように頭を使う。
義慈さんなら。…あの人はきっと無理するなと言って甘やかしてが口を開くまで何年でも傍で待っているだろう。
実「今だって…言わねェで良い…。
何でも受け入れるから。何て言ってやりてェし、
そうすりゃ良いのも……ちゃんと分かってんだァ。」
だから俺もそん風に出来た人間になりたい。
そんな事を頭で理解をしていても我慢が効かないんだ。