第27章 不安と過去とそれから未来

杏「なんだ？姉妹丼…どういう意味だ？」
実「……。お前は知らねェで良いんだ。」

宇「…言葉と流れで大方予想着くが。
………不死川はなんで知ってんだよ。」

実「…ここ来る前に一緒鍛錬してた先輩が
そんな感じの春画が好きだったんだよ……。」


もう俺は疲れた。一体これは何をしているんだとだいぶ疲れ果てている実弥を後目にしのぶが楽しそうに手を挙げた。



し「あ、それ教えたの私です私。
隊士の方が教えてくださいました！！
姉妹で同じ人とお付き合いすることですよね？」

「しのぶ、その隊士の特徴教えてね？良い？」

し「え、えぇ。分かりました。」


なにやらの圧が物凄い。
珍しくしのぶは引き気味に答えたのだが、その言葉通りその隊士を教えたら”胡蝶姉妹信者”のはどんな躾をするつもりなのだろうか。


宇「…。(結局誘い文句しか考えられなかった。)」

「天元……大丈夫？…ねぇ、何考えてるの？」


そんなやり取りにひと笑いしたあと、次は俺なんだが…。と天元が自己申告してきたのだが、どうも様子がおかしい。ポケー。と宙を見ている。


宇「いや、全然大丈夫じゃねぇよ。
俺は今、派手に助平な事しか考えてねぇ。」


もう、頭はソレでいっぱいの様だ。
どう誘われたいか。そんな事に関連して次々出てくる妄想に天元の頭の中は静かに荒ぶっている。