第26章 命懸けのかまかけごっこ

「……青色が持つ意味は…ご存知でしょうか？」


無惨「…ほぅ、色。それがなんの関係があると？」





また下らない戯言かという目線に耐えつつ
声を出すが、先程喉を締め付けられたせいで
喉が張り付くき噎せ返る。

それを誤魔化しつつは
また淡々と無惨を見つめながら話し出した。






「…っ…ゲホッ…い…色というのは…様々な
効能がございます…妖術…幻術…そんな物に
古来から使われております…。色によって
人が受ける影響や印象は根強いものなのです。」









「青色は海や空の色。
…それによって広大な心象を受けることも多く
”永遠”と結びつけ考えられる事もあります。」


無惨「(…………永遠。)」





永遠の命に異様な執着を見せる無惨。

それならば…と無理くり
青を永遠と関連させたのは
どうやら正解だった様だ。

無惨は片眉をあげつつも聞く気になったのか
先程の威圧感とは違い興味を含んだ
そんな目でをじっ。と見つめ続ける。