第8章 *誘い(いざない)と後悔 時透無一郎
乱れた息を整え、無一郎の上から退くと
膣から無一郎の陰毛にむけ
たらりと放出された種子が落ちてきた。
とても卑猥なその光景に、イったばかりだというのに子宮が疼いた。
「…さて、…さっき僕が言った言葉理解してる?」
『…』
「その顔は理解してないようだね…頭が悪いにわかるように説明するとが男といると鬼が出る」
『…どういうこと??』
私の頭を撫でるように優しく手を置き、今まで見たことないような優しさを含んだ妖しい眼差しを向けてくる。
「さあね…後は自分で考えてみて?」
その手はひどく優しく
その瞳は窓から覗く赤月に照らされ
怪しく光り
その口は弧を描いた。
可愛そうな。
あの鬼はあの時あの場所にいなかったのにね。