第7章 *ラブポーション 時透無一郎
甘い透明な液体を口に含んだのが運のつき。
何処で手に入れたのかは聞いても答えてはくれなかった。
『っ…』
「辛そうな顔してるね?」
『誰のせいよっ…』
僕が責任もって介抱してあげよっか?と妖しく笑う無一郎に身を預けた。
事の発端は数時間前に遡る。
お互い珍しく任務もなく
久しぶりに私の家で無一郎と過ごすことになった。
他愛ない話をしながら、まったりと心地よい時間が過ぎていく中
突然渡された白い液体の入った小さな瓶。
怪しく思い拒む私に、無一郎は仕方なく口を開けば栄養剤を宇髄さんから頂いたとのことで
躊躇なくそれを飲み干したのが始まり。
数分も経たない内に体の奥底から
わいてくるような熱い情欲。
すぐに誘発剤だと気づいた。