第32章 *金米糖の甘さ時透無一郎☆
「はぁっはぁっ…やっと落ち着いた…かも…、大丈夫?」
『……………………』
反応がなくて不思議に思った僕はの顔を見るべく体を少し離すと、意識を失ったみたいで、目蓋は固く閉じられていた。
どうやら初めてで無理をさせてしまったみたいだ。
「ちょっとやり過ぎちゃったかな…」
を横たわらせ、布団を用意する。
僕の体液で汚れたの体を軽くタオルで拭き取り、布団に寝かせれば、嬉しそうな顔をしてすやすやと気持ち良さそうな顔をして眠っていた。
やっと探しあてた大事な人。
大事にしたい気持ちは変わらないけど、また君を激しく求めて困らせてしまうかもしれない。
それでもきっと君は、困った顔をしながら受け入れてくれるんだろうな。
『無一郎君……』
の顔を見ればまだ夢の中で、一体どんな夢を見ているのか。
夢の中でも僕はいる。
そんなちょっとした事でも嬉しく思うなんて僕は思った以上に君に惹かれてるみたいだ。
の髪の毛を撫で寝顔を楽しむとくぁーっと1つ欠伸をした。
まだ、任務まで時間はあるし
ちょっと仮眠でもするかなとの布団の中に潜り込んで体を密着させれば
の体温が心地よくて自然と目蓋が落ちる。
任務まであと少しの時間一緒に居たい。
夢の中でも君と居られたらとなと淡い期待を浮かべながら、僕も夢の回路へと足を踏み込んだ。