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〜宵の中、蜜に酔う〜 《短編集》R18

第9章 歪んだ愛情





「ふ…っぁ…っ、んぁっ、あぁんっ…」


突いては抜いての単純な動き。それなのに、死んでしまいそうな程に気持ちが良い。

何度もイイ所を突かれ、たまに子宮を彼がノックしてくる。

それがたまらない。

「あ、あっ、もう…っ、ダメ……っ」


背中がゾクゾクして、絶頂の合図をする。


「いいよ。何度でも…っ、イッて。ほらっ。」


ピストンが一段と早くなり、それに比例するように快楽も大きくなる。

ズチュズチュとお腹の中で掻き乱される水音が響く。

「っ…、莉亜…っ、俺も、出る……っ」


奥まで突かれ、虹星先輩が私を同時に抱きしめる。

「はっ、んぁあああぁんっっ!!」


ビュルリと、勢い良く奥へ熱いものが注がれた。


「は、ぁ…っ、あ……?」


(な、に……?)

ゴムは着けたはず。なのに、どうしてお腹が熱く……


「あ、ごめーん。」

ゆっくりと自身を引き抜いた先輩からの謝罪に顔を上げると、既にコンドームを外し終えた先輩が、ニヤニヤと笑みを浮かべて私を見ていた。


「コレ、不良品だったみたい!見て?こんなに大きい穴があいてた!」


見せつけられたのは、穴のあいたコンドーム。中から白くとろみのついた液が溢れ出ている。

そして……、私の中から溢れ出てくるのも、同じ液。

「う、そ……」

ひどい。これじゃ妊娠しちゃう…!


震える指先を、蜜壷の中へ差し込む。そして、次々と溢れ出る白い液を掻き出した。


「…何してるの?」

虹星先輩がいかにも不愉快そうな顔をしてその様子を見る。

「妊娠、しちゃう…っ!出さないと…」


受精しないうちに、と指で掻き出すと、ゴポゴポと精子が流れ出てくる。

その手を、強い力で掴まれた。

「やめろよ。」


低い、威圧感のある恐ろしい声だった。

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