第8章 保健体育 〜実技〜
「はぁ…っ、んっ…」
腰を上下に動かすと、それに合わせてジュプシュプと卑猥な水音が聞こえる。
奏汰の息も、どんどん荒くなってきていた。
「待っ…莉亜…っ、そろそろ、本当に…っ」
「なぁに?聞こえなぁい。」
途切れ途切れに話す奏汰。言いたいことは分かってるだろうに、あえて知らず、聞こえぬフリをする。
「マジ、で…っ、おかしくなる、から…っ」
「いいんじゃない?おかしくなっても。」
一度動きを止め、にっこりと笑みを浮かべて答える。
数十分前、奏汰に言われたことを同じように言い返した。
「おかしくなってよ。私によって、ね?」
割れている腹筋をいやらしくなぞると、奏汰の身体に力が入った。
「ねぇ…イかせてあげようか…?」
耳元でそう囁くと、奏汰はゴクリと息を飲んだ。
「っ…」
再び動き始めると、奏汰が短く喘ぐ。必死に声を我慢している。
「あはっ、また中でおっきくなったぁ…!」
中で熱く脈打つものが一層大きくなったのを感じ、興奮する。
実を言うと、余裕そうに見えてそろそろ私も限界が近い。
「あっ、んん…っ、も…、イくぅ…っっ」
快楽を求め、一心不乱に腰を上下させる。乾いた肌がぶつかり合う音が、パンパンと鳴り響いた。
「は…っ、奏汰…っ、俺も、そろそろ…っ、出る…っ」
はぁはぁと呼吸を乱しながら奏汰が告げる。
そして、下からズンっと思いっきり突かれる。
深く、良いところに当たり、私…そして奏汰も、同時に果てた。
「ん……、はぁ…、はぁ…」
絶頂を迎えた私達は、大きな脱力感に襲われた。
ふわふわとした心地よさと共に、身体全体が重いような感覚。
ぼーっとしてる中、授業の終了を告げるチャイムがなった。
「では皆さん!今日の授業はこれにて終了!タオルでしっかり身体を拭き、必要な人はジャージに着替えてくださいね。くれぐれも次の授業に遅れないよう!」
先生は次の授業場所に向かうのか、教材を手に取るとすたすたと教室から出ていってしまった。
私と奏汰は顔を見合わせる。
「ねぇ、改めて友達になろうよ。」
「え…?あぁ、なるほど。」
「「改めて宜しく。…セフレとして。」」
[完]