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〜宵の中、蜜に酔う〜 《短編集》R18

第3章 男女での寝技は危険ですっ!




口の中で虹星先輩の指が舌を摘んだり撫でたりして弄ぶ。

「ほら、早く。じゃないともっと奥に入れちゃうよ?」


伊織先輩の長い指が更に奥へ侵入する。


「んぐ…っ、ぅ…っ」


これ以上奥に挿れられたらえずいてしまう。

そうなる前に愛液でヌメつく虹星先輩の指に舌を絡ませる。

自分の愛液の味が舌に広がる。自分の愛液を口にするなど、正直嫌悪感がある。
それでも必死に指を舐めた。

「…ん、…はぁ……ふぅ…っ」

時折口の隙間から声が漏れ出る。いやらしい、卑猥な音と共に。


「へぇ…、指フェラも、悪くないね。」

チュポっと水音を立てて指が口から引き抜かれる。

「さて、じゃあ次は俺が綺麗にしようか?」


艶めかしい笑みで私の瞳を見つめる虹星先輩。汗が伝い、さらに色っぽい。



ビーーーッッ


終了の時間の合図をタイマーが鳴らす。
皆が立ち上がり、それぞれ次の相手を探し始める。

「チッ…、もう終わりか…」

悔しそうに舌打ちをする虹星先輩の元に、同学年の女子が近づく。

「あの…っ、先輩っ!次の相手、いいですか?」

と次の相手を虹星先輩にお願いする彼女は、私の学年で最も可愛いとされる子だった。
可愛い子が柔道部に、と男の先輩達が盛り上がっていたのを覚えている。


(もう終わりか……次の相手、探さなきゃ…)


まだ満たされない欲に疼く身体を抑えながら、起き上がろうとすると、虹星先輩にそれを制された。

「あー、悪い。俺次もこいつに技教えなきゃだからさ。…また今度な。」


先程のドSっぷりとは似ても似つかない爽やかな声で断る虹星先輩。

え?と思い見上げると、虹星先輩と目が合い、逃がさないとでも言うように笑みを向けられる。

「あ、分かりました……」


相手を断られた彼女は、すれ違いざまにギロっと私を睨みつける。


「…っ」

「どうした?」

睨まれて身体が硬直した私に問う先輩に、たった今彼女に睨まれた事を話す。



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