第3章 男女での寝技は危険ですっ!
なんて考えてきたら、身体の芯がじわっと暑くなった。
なんだか興奮してしまう。
激しく動くもんだから、お互い息が荒くなり、もはやその行為にしか思えなくなってきた。
あはっ。なんかこれヤってるみたい。…まぁ私処女だけど!
…無駄に近いから、変な妄想に走ってしまう。
「ところでさ、」
今まで必死に私の足の間で足掻いていた虹星先輩が私の耳元に顔を寄せて囁く。
「さっき、ちょっとサボろうとしてたでしょ…。残念だったねぇ…?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべて虹星先輩が私の顔を覗き込む。
「え、えー?なんの事ですかねー?」
「とぼけても無駄だからね。めちゃくちゃ態度に出てたし。」
「えっ、嘘だ…」
「部活をサボろうとするなんて躾がなってなかったね。お仕置きしないとだ。」
…しまった。伊織先輩のドSスイッチを入れてしまった。先輩は普段は爽やか系王子キャラだけど、スイッチを入れてしまうと危険なドSになる。
舌打ちとか睨まれたりするのはもう慣れた。この部に入部してからかなりされてきたものだから。
そんなのはまだいい方で、今回は危ない。いや、アブナイ。
虹星先輩は、ドSメーターMAXまで来るとエロいドSになる。
今はそれだ。
虹星先輩の唇が私の首筋に吸い付き、チュッとリップ音を鳴らしながら離れ、また吸い付いては離れての行為が繰り返される。
「っ……、ちょっと待ってください虹星先輩!今部活中ですよ!?」
「今はお仕置中だ。躾はその後。時間は関係ない。俺はキャプテンだ。」
無茶苦茶だ。職権乱用しないで欲しい。
スルリと道着の襟から虹星先輩の手が滑り込み、乳白色の膨らみを優しく撫でる。
「ぁ…っ」
「結構いい反応するじゃん。」
初めての刺激に感じてしまい、微かに声を漏らす。それを聞き逃さなかった虹星先輩は、私の反応を見てさらに楽しそうな表情を浮かべる。