第2章 旅館
パンパンと肌のぶつかる音がして、その音と同じリズムで私の中が突かれる。
「あっあっ…、んっ、もっとぉ…っ、もっと激しくしてぇ…っ」
「ッ…、煽んないで、くれます……っ?」
伊織の突くペースが速くなる。それに比例するように私の嬌声も激しく、大きく。
深く突かれながら、片手でクリをこねくり回される。
「んっ、あぁっん、は……っ、ふぁ…っ」
気持ちいい。こんな快楽初めてだ。
ふわふわとしてて、それでいて刺激的。
夢見心地のような快楽。
「あんっ、ふ…っ、んっ、伊織…っ、きもちい……っ、んぁっ」
「く…っ、締め付け、ないで下さい……っ、はぁ…っ、うっ…」
グッと中で激しく動いていたモノが引き抜かれ、胸元に精子が噴射させられる。
と思ったら今度は前を向かされ、バックで突かれる。
「んっ、あっっ、ソコッ…、いい…っ、もっとぉ…っ!」
ずんずんと突かれる。
卑猥な水音が静かな庭園に響き渡り、その音がまた私を興奮させる。
「あっ、やぁっ、…しゅごい…っ、ああっ…」
「せんぱい…っ、めっちゃ…っ、エロいっすね……っ」
いつも強気な先輩も、セックスの時はめちゃくちゃ可愛いですね。と耳元で呟かれ、お腹の奥がヒュッとして、なんだかムズムズした。
「んっ、また締まった…っ」
何度も何度も突かれ、その度にイく。
私の頭は何も考えられなくなり、身体も伊織の精子だらけで、頭の中も身体も真っ白だ。
色々な体位を試し、何十何百とキスを交わす。
気づけば、西の空が白みを帯びてきていた。
がむしゃらに交わり、浴衣はぐちょぐちょ。
何度もイイところ突かれて、もう伊織の事以外考えられない。
(もっと、もっと伊織が欲しい。)
何度も快楽を求めて、何度もイク。
「あっ、あぁんっ、ふ…っ、ああああっ!!」
一番深く、一番いい所を突かれ、快感に耐えきれず気を失う。
この快感を、忘れない。忘れられない。
もう私が、以前のように生活するのは不可能だろう。
だって、こんな気持ちいい事をせずに生きていくなんて、我慢できないから………♡
[完]