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〜宵の中、蜜に酔う〜 《短編集》R18

第2章 旅館




パンパンと肌のぶつかる音がして、その音と同じリズムで私の中が突かれる。


「あっあっ…、んっ、もっとぉ…っ、もっと激しくしてぇ…っ」


「ッ…、煽んないで、くれます……っ?」


伊織の突くペースが速くなる。それに比例するように私の嬌声も激しく、大きく。


深く突かれながら、片手でクリをこねくり回される。

「んっ、あぁっん、は……っ、ふぁ…っ」


気持ちいい。こんな快楽初めてだ。
ふわふわとしてて、それでいて刺激的。
夢見心地のような快楽。


「あんっ、ふ…っ、んっ、伊織…っ、きもちい……っ、んぁっ」


「く…っ、締め付け、ないで下さい……っ、はぁ…っ、うっ…」



グッと中で激しく動いていたモノが引き抜かれ、胸元に精子が噴射させられる。

と思ったら今度は前を向かされ、バックで突かれる。


「んっ、あっっ、ソコッ…、いい…っ、もっとぉ…っ!」


ずんずんと突かれる。
卑猥な水音が静かな庭園に響き渡り、その音がまた私を興奮させる。

「あっ、やぁっ、…しゅごい…っ、ああっ…」

「せんぱい…っ、めっちゃ…っ、エロいっすね……っ」


いつも強気な先輩も、セックスの時はめちゃくちゃ可愛いですね。と耳元で呟かれ、お腹の奥がヒュッとして、なんだかムズムズした。


「んっ、また締まった…っ」


何度も何度も突かれ、その度にイく。

私の頭は何も考えられなくなり、身体も伊織の精子だらけで、頭の中も身体も真っ白だ。

色々な体位を試し、何十何百とキスを交わす。


気づけば、西の空が白みを帯びてきていた。

がむしゃらに交わり、浴衣はぐちょぐちょ。

何度もイイところ突かれて、もう伊織の事以外考えられない。



(もっと、もっと伊織が欲しい。)



何度も快楽を求めて、何度もイク。



「あっ、あぁんっ、ふ…っ、ああああっ!!」


一番深く、一番いい所を突かれ、快感に耐えきれず気を失う。





この快感を、忘れない。忘れられない。


もう私が、以前のように生活するのは不可能だろう。


だって、こんな気持ちいい事をせずに生きていくなんて、我慢できないから………♡






[完]


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