第5章 永遠の愛を|ナダイア
「実はこれ…、オーダーしてたのが
今日やっと届いたから早くあげたくて…」
○○はラッピングされた
綺麗な小さな箱を差し出した
「…?」
自分が想像していた事とは違いすぎて、
拍子抜けしたナダイア
「なんだ……
階段の所にいた男と仲睦まじく見えたから、
そいつを好いてるのかと勘違いした…」
「ええ~!?違うよ!
あの人初めて話したんだよ。
それに、ナダイアの事をかっこいいって
褒めてくれたから嬉しくてそれで話してたんだよー。」
だからあの人はナダイア同盟だよ、
なんて言いながら微笑んだ
「そうか…すまん、早とちりしてきつい事を…。」
しょぼん、と申し訳なさそうなナダイア
「いいんだよ、ごめんね。
紛らわしい事して…ほら、開けてみて」
開けるように促され、ラッピングされた箱を
丁寧に開けると
イエローダイアモンドの指輪が通されたネックレス
「この前、私にこのネックレスくれたでしょ。
それのお返しと、ナダイアにもネックレス着けて欲しくて。」
買っちゃったっと照れる彼女。
「そうか、凄く綺麗だな。」
「そうでしょ~。
このネックレスね、ナダイアの瞳の色と一緒にしてみたの。
ナダイアの瞳って凄く綺麗だから。」
ナダイアの手からネックレスを取り、
座っている彼の後ろにまわり
ネックレスを着ける
「いつもは隠れちゃうかもしれないけど、
紫の羽織ものを着てない時は見えていいね。」
「ありがとう、○○。」
隣に座ろうとした彼女を、
自分の膝に乗せ 抱きしめる
「もしや他の男に取られるんでは…と
ヒヤヒヤしたが、まさか私の為に
ネックレスをオーダーしていたとはな…。
…全く愛らしいやつだ。」
「そんな事ありえないよ、
だって私ナダイアしか好きじゃないから。
でも、こけた所見られてたのは恥ずかしい… …。」
「いいこけっぷりだったな。」
抗議をしようとした○○の唇をキスで塞ぐと、
一気に苺のように真っ赤に色づく。
恥ずかしさの余り、膝から降りようとするのを
降りれぬように捕まえて、
頬や唇、首筋にキスをしながら
時折、○○と呼ぶと小さく返事をする彼女
照れながらも段々とキスを返してくる
「ナダイア、好き」
真っ赤になりながら
愛らしい事を言う○○に
私もだ、とまたキスをする