第9章 であい

ｶﾞﾁｬ
「澁澤さん､妻を離してあげてください」

「あっフェージャくん」

「あっ···！//(見られた！)」


ふわふわ···

(ん？悪魔の私でも嫌な匂いしない)

「妻よ､貴女のお名前は？」

「···天音です､小吹天音」

にこっ
「なら天音､こちらへ」

「？」

ぎゅむ
「ちょっと～妻をどこに連れて行くんだい？」

「ちょっとお話を」

(3人に囲まれた。怖い)

(あっ今度は匂わなくなった)

「天音よ､フェージャくんに何かされたら私に言いなさい」

「···はい(どちらかと貴方です)」


ﾊﾟﾀﾝ

「澁澤～··何となくだけどさ､天音ってエサとして認識してる？」

「いえ､私の妻です」

「多分だけど今までのエサと天音の違いが分かったんだよね」