第47章 夜
···スッ
「やはり天音を呼びたくは無かったんだ。此処には色んな種族がいる··温厚な種族には裏がいる」
「どうする?···消す?食べるの?」
「あの子には見せたくないからね、早めに此処を出よう」
「踊りは?」
「何時でも出来るさ」
ーーー···
ひそひそ
「あの支配人と一緒にいるのは何処の種族かしら?」
「顔が全く見えないのよね」
「匂い的には吸血鬼の主様に魔族··しかも悪魔の主様もよ?」
「吸血鬼の主様には確か"人間"がいるって聞いたわね」
「まさか此処に来てるの!?」
「匂いは感じないわね···でも普段近づけない方達と肩を並べてるあの女、許せないわね」