第46章 なまら
むぎむぎぎ··。
「···狡い」
がたん
コッコッコッ
どっか
「天音」
「澁澤さん!?(倒れた私の隣に座りだした)」
すっ
「·····」
「!···っ(手が··まさか異能!?)」
「ちょっと静かに」
「はっ···はい(目を隠された··ドラコニアさんの力がちょっと入ってるような···)」
「·····(ほんとに潰れるぐらい小さい)」
何故手を乗せた。
だけど気づいた時には
···チュッ
(何か柔らかいのが)
がったん。
「人が寝ていたのに、何故電車に」
「知らない」
むぎ
「やらかしただろ」
「知らない」
「····お前、天音が気になるのか?」
「······(気になる?)」
(勘づいた?)