第45章 るーちあ
「いてて···先生?起きていたん···!?」
「生きてる」
「人間ですから、お昼食べますか?」
「···まだ音を聞きたいです、動いてる」
(····私よりガタイいいから正直重い···)
(音がする··小さく刻む音)
とくっ···とくっ····。
ススッ、ぎゅ
「····龍彦さん··?(手、握られてる)」
「すやぁ····」
「寝てる!?···仕方ないな」
私はゆっくりと先生を横にずらして、抜け出そうとしたが、
簡単に上手くいかない。
(国木田さんに叱られるのを覚悟してだな)
◆◆◆
「ーー、んっ」
いつの間にか、寝ていたみたいだ。
(····あったかい···!?)
自分の目の前に寝ている子を見た