第45章 るーちあ
ぺろんちょ
「はい」
「ありがとうございます!原稿お疲れ様でした(最近ペースが早いな、国木田さんも喜ぶな)」
「······」
「どうしました?」
「本当に太宰くんの家に居候してるんだよね?」
「はい、正式には··ふたりのルームシェアの家政婦???」
ぱちくり
「家政婦?」
「元々2人も家がありまして中也さんの上司が太宰さんと知り合いらしくうんたらかんたら」
「天音も大変だね」
「あはは~。でもあの二人··何処と無く仲良しですよね(笑)」
「見たことない」
「そうでした!」
「···私はあまり他人を見ようとかしないからね」
「忙しいからですか?」
「興味ないのだよ」
(この人···)
「周りにいる人がなんなのか分からない。でも天音は興味あるよ」
「ほっ··!?、それはありがとうございます。」
じー
「·····」
「先生?」
「先生ではないよ」
「~··っ、龍彦さん」
「よく出来ました」
(名前で呼ばれると何故か柔らかい顔つきになる)