第44章 吸血鬼はなやんだ
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ずきずき
「キスだけなら···って言ったのに···ばかばか···(泣)」
ぐぬぬ
(もう怒った!しばらくお預けしてやる!ショタでもネコになってもだ!!···でも)
私の事をちゃんと見てくれるから···つい···甘えてしまう。
かああ///
「····私のばか···///」
☆☆☆
「時にシグマくん」
「はい、澁澤さん」
「天音から聞いたが、よく悩みとか聞いてるんだって?」
ドキッ
「は··はい。天音が魔界に来て分からない事があると良く話してましたから」
「時にどんな悩みか聞いたかい?」
「···ほへっ?何故?最近は澁澤さんにも話してるって聞きましたが」
「でも最初に言って欲しかったんだ!」
(この方は····まさに子供だ)
「そうですね····澁澤さんの人参嫌いをどうにかしたいって」
きょとん
「あんな味のない物は一生無理だね」
「あはは···天音に伝えておきますね」
多分天音はずっと澁澤さんに話さないつもりでいるのかな?
悩み全てを私が消してる。という事を
でも
(多分だけど···何時か全てを話せる時が来ると思うんだよね。)
その時までは私が聞いてあげよう。
❦ℯꫛᎴ❧