第5章 むむむ
うりうり
「うん、天音くんはあったかいね」
「そうですか?」
「うん、安心する」
(太宰さんは····なんか冷たい)
澁澤さんも最初は冷たくて人形みたいだった
でも今はあたたかい
「······(太宰さんの寝息)」
抱きしめたまま
(····寝れない。何かが違う)
私は体を横に向ける
じー···
(太宰さん、綺麗な寝顔だな···)
それでも寝れない。
多分····
(隣が違うからだ)
私は目をつぶる。
ーーーーー······
ガチャッ
「····!」
私は自室に戻ると、普段いないはずのネコが寝ていた。
(全く、私の服なんか抱きしめて安心しきって)
ーーーー····
パチッ
(····寝ていた)
太宰さんの添い寝役目を終えて、何故か足取りが、澁澤さんのルーム
自分でも分かってる。
(···やっぱり安心する)
「すー···」
隣にいる貴方が