第29章 げんこう すみこみルート

けろり
「膝枕頼んだだけだよ」

「ひざ···枕···？」

「柔らかかったな～｡」

ぷるぷる
「許さねーかんな！！覚えてろ！！」

「叫ぶだけ叫んで警戒しまくって帰宅」

膝枕は確かにしてもらった。
でも｡


ホントは


☆☆☆


ｶﾞﾁｬ！！！
「天音くん！！白麒麟野郎に膝枕したのかい！？」

ぶー！
「何だって！？」

「！？」

ふるふる
「酷いじゃないか！あの白麒麟野郎に膝枕とか！」

「あっ···確かに私は澁澤先生に膝枕しましたが···あれは先生に頼まれたんです｡」

「頼まれた？」

「はい」


ーーーー····

ｶﾀﾝ
「····空腹がなる」

ひとりだけの家には慣れてる
でもその家には確かに"あたたかさ"がある