第3章 こども
「そうですか···また私の館にも来てくださいね」
「わかりました」
がたたん!
びくす
『!?』
大きい音がしたと思い、振り向くと澁澤さんが椅子から倒れていた。
「あちゃー澁澤くん見事な転けっぷり···」
「垂直に倒れましたね」
「澁澤さん、大丈夫ですか?怪我してませんか?」
「―――――」
「····はい、すみませんふたりとも澁澤さんの治療してきますね」
「早く戻って来てね!」
パタン
ーーーー·····
ぎゅうぅぅ··
「やだ···やだ····マフィア行かないで」
なでなで
「仕事ですから···ね?」
「·····天音」
「どうしました?」
「名前で呼んでくれ····」
「私はいますよ。龍彦」