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愛の囁きを。

第2章 Ninomiya.





俺、捨てられたものは
拾わない主義なの。

なんでかって、
単にお古が嫌いなだけ







「私、拾っていきません?」


こんな、
ドラマ的展開は決して望んでない。

むしろ土砂降りで
『くっそ、うっぜぇ雨だな』と
そんな事を思っていて。


貴女を拾おうなんざ
これっぽっちも思ってなんかない。


「拾っていきません。」


傘さしても靴濡れそう。
だからおさまるまでと雨宿りしてたら


ボサボサの髪の毛に
汚れた服の女の子が居た。



裸足の足は、
赤くなっていて。

見ていたら靴を買え与えたくなる。


決して買え与えはしないけど。
俺、ケチなんでね。




「おっさんケチ」



「知ってます、言われなくても」



「....どうしても拾わない?
 おっさん拾わないと、
 私、すっごいやらしーことしなきゃ」



えへへ、と
そんなニコニコ笑いながら
言うことでもない気がしますか。


「おっさんの家、せっまいし。
 (主にゲームやらで埋め尽くされてて)」



早く雨止めよ。
この子、すんごいめんどくさい。



















 
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