第2章 Ninomiya.
『あいつまた泣いてるよ』
『きっも、まじ視界から消えろっつうの』
『二宮くんもあんなの、ほっときゃいいのに』
『『『ねーえ?』』』
「ほら、昼飯。食えよ」
「....い、いよ。」
優しさなんて要らないって、
初めて私は思った
和也くんがこうして優しくするのも、
ただ私が可哀想で同情してるから
何もない、ただ薄っぺらい
同情というモノで繋がれてる私達
ほっといていいのに。
同情なんか、要らないのに。
傍で笑うから、
私はいつも涙を堪えて怒るんだ
「....ほっといてよ」
「なーんで?
一緒に食べましょうよ、ね?」
"他人"は言う。
私は消えろ、と
『 小さな声で
~貴方に愛の告白を~ 』