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愛の囁きを。

第5章 Aiba.






「ぱぱぁ!起きてよー!」



キッチンから大声で呼んでみるも、
起きてくる気配なし。


毎朝のことながら呆れてしまう。



『ママぁ。おとーしゃんはぁ?』


「パパお寝坊さんだから、
 叶汰(カナタ)がお越してきて欲しいな」


『あいっ!』




叶汰はトタトタと走って寝室へ。
何とも可愛らしい走り姿。



私と雅紀が結婚して7年。
叶汰が生まれ、5年。



出会いは私がアルバイトしていたカフェで
よく来てくれる常連さんが雅紀。

いつもマスクをし、帽子を深く被るから


芸能人の方なんだなって分かった。




付き合い始めはコソコソし、
結婚するまでデートなんてまともにできなかった




『ママぁ、おとーしゃん起きないぉ…?』


「うーん…、仕方ないなあ…」



叶汰を幼稚園に送んなきゃいけないのに、
まるで子供が2人だよ。


マネージャーさんにもちゃんと起こしておいて
下さいって言われてたんだからね。




寝室に入ると明らかにモコっと膨れてる布団
がっつり二度寝ですか。















 
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