第5章 Aiba.
昼休み、
寝坊したから弁当はなくて
買い弁となった私は
購買へと向かっていた。
購買はいつも混んでるから嫌なんだよね。
「あっれれ、愛里ちゃん!」
「あ、いばくん」
やばい、やばいぞ。
まさか相葉くんに会うだなんて。
そう言えば相葉くん、
いつもパン食べてたな....
(いや、どんだけ見てんだよ!)
しっかりしろ私!
ここは冷静に冷静に....
「珍しいね、購買なんて!」
「え、あ、うん!!
....ね、寝坊しちゃって...」
可愛くない女だな、私!!!
寝坊だって?
ホワイトデーを意識してたなんて、
口が裂けても言えない!!
「一緒に買いに行こうよ! ね?」
「い、いいの?!」
「あったりまえでしょ!!」
ギュッと手を掴まれ、
ぐいぐい引っ張られる私
さっきより心臓がバクバクしてる....