第2章 Ninomiya.
「この前...、
お客さんにクレーム言われて。
散々罵倒を浴びせられた挙句、ビンタされた
そのあと上司にもこっぴどく叱られて。
同僚からもグチグチ言われて。
思わず泣いちゃったの、情けないことに」
今にも泣きそうな声で、
君は必死に涙を堪えていた。
私には、何もアドバイスや慰めの言葉を
かけてあげられない。
「よく頑張りましたよ」
ギュッと抱きしめると、
何かが切れたように大声で泣き始めた
誰か君を責めるなら、
私は君を受け止めるよ。
私は知ってます、
どんな時も笑顔を振りまいて、頑張ってる事
誰の失敗も自分の失敗みたいに受け止め、
必死に処理してあげてることも。
全部、聞いてるんですから。
そんな私は貴女の、味方ですよ。